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【スタバを出し抜く?猿田彦珈琲の競争戦略】竹内由恵が学ぶ大手チェーンとの戦い方/創業者・大塚朝之が企むじわじわ作戦/高い家賃で薄利多売ビジネスを行う要因/コーヒーは自己肯定ビジネスだ【ビジネス虎の巻】

公開日: 2025-11-26 再生数: 126,289 42.3分 YouTube で開く ↗

【スタバを出し抜く?猿田彦珈琲の競争戦略】竹内由恵が学ぶ大手チェーンとの戦い方/創業者・大塚朝之が企むじわじわ作戦/高い家賃で薄利多売ビジネスを行う要因/コーヒーは自己肯定ビジネスだ【ビジネス虎の巻】

30秒サマリー

猿田彦珈琲の創業者・大塚朝之氏が、竹内由恵氏のインタビューに対し、大手チェーン(スタバ等)と差別化するための「じわじわ作戦」と、店舗拡大の本質的目的を語った回。大塚氏は「派手に見えないように徐々に拡大することが大手の対策を難しくする」「店舗拡大は値下げ目的ではなく、より良い生豆へのアクセス権を得るためにある」「コーヒー業界は自己肯定ビジネスであり、誰かのために働ける環境作りが差別化の核になる」との見立てを示した。元俳優としての客観視能力がブランディングに効いているとも自己分析している。

登壇者

キーポイント

  1. 「じわじわ作戦」が大手対策の核: 大塚氏は、派手な拡大計画を打ち出さず、その時々の状況で出店判断をする「じわじわ作戦」こそが大手チェーンに真似されにくい戦略との見立てを示した。きの国屋の社長から直接「じわじわ行けよ。大手はお前の真似できないから」と助言された経験が原点だという。

  2. 店舗拡大の真の目的は値下げではなく豆の獲得権: 大塚氏は、店舗を拡大しコンテナ単位で豆を購入することで「kg単価が下がる」ことより「より良質な生豆ルートが広がる」「農園側から信頼関係を結びたい相手と認識される」効果が大きいとの主張。「kg単価はそんなに下がらないですね」とも率直に発言。

  3. 薄利多売モデルが逆説的に参入障壁になる: ワンコイン価格帯を主力にする猿田彦珈琲は「いい立地・高い家賃で薄利多売」という大塚氏自身が「バカなリスク」と表現するモデルを採用。これが逆に「真似しづらい」差別化要因になっているとの見立て。

  4. コーヒーは自己肯定ビジネス: 大塚氏は「最近のチェーン店、特に外食はだいたい自己肯定ビジネスだと思っている」と主張。スタッフ同士の褒め合いではなく「誰かのため・チームのため・台本のため」に動くことで自己肯定感が高まるという中野信子氏の本の影響を受け、これを社内で共有しているという。

  5. コロナ期に金融機関から「社長辞めてください」: 大塚氏は、コロナ禍の大赤字時に金融機関から「あなたには赤字を回復させる能力がありません」と言われた経験を共有。スーパーマーケット卸(成城石井・紀ノ国屋・東京会館等)への展開でしのぎ、現在もそこが大きな支柱になっているという。

  6. 大会・教育への大規模投資(数千万円規模も): 一つの大会で数千万円規模の費用がかかる例があると大塚氏が説明。バリスタの大会用に高級豆・コーヒー機材・コーチ代・食事代を年間予算化することで、その知見を店舗オペレーションの「ワンコインで美味しいコーヒー」に転用する両軸運用との立場。

  7. 「100点を求めると組織が疲弊する」サッカー型の経営観: 大塚氏は陸上の為末大氏との対話を契機に「年1-2回の大会型でなく、毎週試合のサッカー型」で常に7-8割の力を出し続ける運用が必要との見立てに至ったと語る。100点を要求すると現場が疲弊するため、仕組みは80点平準化のためにあると主張。

  8. 元俳優としての客観視がブランディングに転用された: 大塚氏は「俳優時代に『どう見られるか』を意識していたことが、自然とコーヒー屋のブランディングに転用された」との立場。コカ・コーラとのコラボ等、当初業界の反発が予想された案件でも「危険を犯したら楽しそう」と判断する基準を持つ。

詳細展開

章1: じわじわ作戦 ― 大手チェーンと差別化する根本思想

竹内氏が「猿田彦珈琲は加熱したブームのような感じはないのに気づいたらみんな知っている。力が抜けた印象がある」と指摘したことに対し、大塚氏は「僕的にはじわじわ作戦」と応じた。

主張: 大塚氏は「じわじわな方が大手チェーンの人たちが対策しづらい。パッとひらめいてパッとやれることは、すごく真似しやすい」との立場。アイデアはいくつか温存しておき、タイミングが来たら一気に出すという。

根拠・エピソード:

自己分析: 大塚氏は「2割は規律必要だけど、80%は自由な方が楽しい。でもその20%は厳しく言ってる」とのバランス観も示した。

章2: 店舗拡大の真の理由 ― 値下げではなく豆の獲得権

竹内氏が「店舗拡大すれば豆のkg単価が下がるはず」と聞いたことに対し、大塚氏は意外な答えを返した。

主張: 大塚氏は「kg単価が減る減ると思ってたら、あんま減んないですね」と率直に発言。それでも拡大する理由は「使用量が多い豆の手に入れやすさ」と「農園との信頼関係」にあるとの立場。

根拠・データ:

生豆へのこだわり: 大塚氏は「生豆・焙煎・抽出の3軸でやっているが、結局は生豆のポテンシャルが大きい」「最初はバリスタから始まり、焙煎し出して、最後に生豆を自分たちで買い付けるようになった」と来歴を語る。「1杯のコーヒーの液体のレベルを上げたい。プライドを持ちたいから」。

3価格帯の使い分け: 価格帯は「大会用の超ハイレンジ」「感動エクセレントレベル(大会用ほど高くない)」「店舗デイリー(ワンコイン)」の3層に分けて買い付けているとの説明。竹内氏が「売上を支えているのはどの価格帯か」と聞くと大塚氏は「うちの場合は1番その安いところ」と回答。堀江貴文氏が「上を抑えると下も売れる」と語ったのとは「うちは反対」との見立てを示した。

章3: 薄利多売×高家賃 ― 「バカなリスク」が逆説的な参入障壁

主張: 大塚氏は「いい立地で薄利多売」というモデルを「こんなバカなリスクあるビジネスモデルってなかなかないから、逆に言うとすごい真似しづらい」との立場で擁護。

根拠・構造:

章4: コロナ禍の危機 ― 「あなたには社長やる能力がない」

主張: 大塚氏はコロナ禍に金融機関から「1時間半ぐらい社長やめてくださいと言われた」「あなたには赤字を回復させる能力がありません、とはっきり言われた」と率直にエピソードを共有。

根拠・実話:

章5: 自己肯定ビジネス ― 差別化の核としての「誰かのため」

主張: 大塚氏は「最近の遅延店全部そういう、特に外食がそうですけど、自己肯定ビジネスだと思っている」「他社(スタバ・マック)はスタッフ同士で褒め合うが、猿田彦は『誰かのため・チームのため』に動く設計にしている」との立場を示した。

根拠・参照:

仲間作りと大会:

章6: 「100点を求めない」サッカー型経営観

主張: 大塚氏は「経営って100点のものを80点ぐらいに平均化するのが仕組み」「100点を求めると上げ足取ってる感じになって、みんな疲弊する」との立場。

根拠・エピソード:

章7: 元俳優としての客観視 ― 自然なブランディング能力

主張: 大塚氏は「俳優時代に『どう見られるか』を意識していたことが、自然とコーヒー屋のブランディングに転用された」との立場。

根拠・具体例:

ブランディングの原点: 杉山さん(デザイナー)と元奥さんの新美智子氏が相談相手で、ロゴも杉山氏が制作。広告のひろさんから「友くん(大塚氏)、カツ丼売っちゃダメだよ」と言われた逸話を紹介。「美味しいイメージなくなっちゃうでしょ」というブランド毀損への警戒を、初期から意識付けされていたという。

章8: 商業施設出店と店舗デザイン

主張: 大塚氏は「商業施設は向こうから打診があった時にやらせてもらうかどうか判断する」「実力不足ならお断り」との運用と説明。

根拠:

低予算店舗への関心: 「お金をかけるのを嫌がる方もいるが、僕が好きな世界のお店ってすごい安い金額で作っているお店もたくさんある。ホームセンターで一番安い材料を全部チェックして、低予算で作る猿田彦のお店もこの数年のうちにやれたらいい」との展望も語る。

章9: 竹内氏のEC事業へのアドバイス

竹内氏が「自分でやっているコーヒー販売事業(EC中心)はどうすればいいか」と相談したことに対し、大塚氏は具体的に答えた。

主張: 大塚氏は「100g 1000-1200円の価格帯でデイリーコーヒー屋をECでやるのは可能性十分にあると思う」「最初3-5年は我慢の時期があるけど、僕は逆にその方向でも色々とやれる可能性は十分ある」との見立てを示した。

根拠・補強:

反論・条件: 大塚氏は竹内氏に「『この人から買いたい』と思わせられるかどうかが重要」と返した上で、店舗とECは別軸で挑戦してもよいとの立場。

重要な固有名詞・データ

項目 内容 文脈
大塚朝之 猿田彦珈琲 創業者・元俳優 本動画の主役。経営判断の語り手
竹内由恵 フリーアナウンサー、コーヒー販売事業に関心 インタビュアー兼当事者として質問
紀ノ国屋 高井社長 「じわじわ行け」と助言した人物 営業時に直接「大手はお前の真似できない」と言われた
中野信子 脳科学者、書籍著者 「やっぱり的なことをやってる人の方が自己肯定強くなる」との記述を引用
為末大(ためさん) 元陸上選手 サッカー型vs陸上型の経営観の比喩の出所
堀江貴文 実業家 「上を抑えると下も売れる」との見立て。猿田彦は逆との立場
内藤廣(推定) 著名建築家 御茶ノ水駅ホーム店・淀屋橋店のデザイン担当。赤坂の虎屋も手掛けた
杉山さん デザイナー、ロゴ制作 創業期からの相談相手
新美智子(元・杉山氏夫人) 創業期からの相談相手
平均年齢23歳 猿田彦珈琲スタッフ平均年齢 ほぼ大学生中心、「部活っぽい」運営
約500-600人 猿田彦珈琲の従業員規模 「そろそろ経営しようかな」と発言した文脈
1時間半 コロナ禍に金融機関から「社長辞めて」と言われた説教時間
月1000-2000万円弱 猿田彦珈琲のEC月商 店舗と比べると小規模
数千万円 1大会あたりの最大費用例 バリスタ大会への投資規模
100g 1000-1200円 大塚氏が竹内氏に提案した想定価格帯 デイリーコーヒー屋のEC事業
成城石井/紀ノ国屋/東京会館 コロナ期に支えてくれた高級スーパー 卸先として現在も大きな支柱
コカ・コーラ コラボ実施先 当初は反対していたが「危険を犯したら楽しそう」で実行
丸山コーヒー 竹内氏がコーヒーで感動した店 竹内氏のコーヒー事業の原体験

アクションインサイト

引用したくなる発言

「じわじわな方が大手チェーンの人たちが対策しづらい。パッとひらめいてパッとやれることは、すごく真似しやすい」(大塚朝之)

「最近の遅延店全部そういう、特に外食がそうですけど、自己肯定ビジネスだと思ってるんですよ」(大塚朝之)

「こんなバカなリスクあるビジネスモデルってなかなかないから、逆に言うとすごい真似しづらくなってる」(大塚朝之)

「100点になってないからって上げ足取ってるとみんな疲弊してくはずなので」(大塚朝之)

「美味しけりゃいいんだって言ってる人たちは、多分世の中分かってないなって本当コーヒー屋さんに対して思っちゃう」(大塚朝之)

「大塚さんにならないと猿田彦さんにはなれないっていうことだけはすごいわかりました」(竹内由恵)

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